日本では伝統的に魚中心の食事をとっていました。日本食というのは、魚以外にも菜食が多く、動物性脂肪をあまり摂らない生活でした。このようなことから、欧米人と比べてコレステロール値は高くありません。心臓病の患者数も欧米人と比べると少ないです。肉を中心とした食事ではでなく、魚を中心とした食事を摂っていることも、血液サラサラに役立っているのでしょう。ところが、今や日本でも、食生活が欧米化してきました。魚よりも肉が中心となり、脂の多い食事をとるような食習慣へと変化しています。若い世代ではアメリカよりコレステロール値が高くなっています。このため、今後は日本でも欧米と同じように心臓病の数が増えていくと思われます。
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28.●高脂血症と中性脂肪
血液の中の脂肪の種類によって、高脂血症を分類することができます。その脂肪分は大きくわけると「コレステロール」と「中性脂肪」に分けられます。ここでは中性脂肪について説明します。中性脂肪は別名「トリグリセリド」とも呼ばれています。「トリグリセリド」とは、エネルギーとして使われる遊離脂肪酸を貯えたかたちの脂肪分のことを言います。食事の栄養分は腸で吸収されて、全身をめぐります。その中で、エネルギーとして使用されずに余った中性脂肪は、肝臓や全身の脂肪細胞の中に蓄えられます。血液中の中性脂肪が多くなり過ぎている状態が「高中性脂肪血症」です。中性脂肪の量が多いとHDL(善玉コレステロール)が低くなります。また、悪玉コレステロールの中でも「超悪玉」と呼ばれる「sd LDL」が発見されました。「sdLDL」はサイズが非常に小さいため、簡単に血管の壁に入り込みます。この「sd LDL」は、酸化しやすく脂肪の処理をしてくれる肝臓に取り込まれにくいという特徴があります。このため、ますます動脈硬化が進んでしまうという事が分かりました。中性脂肪が多いと、超悪玉である「sd LDL」が高くなります。「sd LDL」は、血液を固まりやすくするので、血栓が出来やすくなります。



